アフターコロナでホール営業の第一義はクラスターを発生させない安全対策

新型コロナウイルスの緊急事態宣言解除を受けた都府県では、パチンコ店の営業再開が始まった。やっとスタートラインに立つことができたホールが、第一義に掲げるのが感染防止の安全対策だ。

東京都医師会の猪口正孝副会長は513日の記者会見で、新型コロナの感染拡大を防ぐためには新しい生活様式が必要だと訴えた。その中でクラスターが発生した場所として「パチンコ店」を挙げた。業界関係者は耳を疑った。すぐに医師会に間違いを指摘した。

医師会の対応は早かった。翌14日には次のように訂正と謝罪を行った。

「現在のところ、パチンコ店においてクラスターが発生したという情報はなく、3密の発生しやすい場所という部分で、他の施設と混同しての発言となってしまいました」と事実誤認であることを認め、「関係各所の皆様におかれましては、ご迷惑をお掛けいたしました。今後は、正しい情報を発信していくよう努めてまいります。訂正させていただくとともに深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

世間一般からするとパチンコ店のイメージは、3密でクラスターが発生しやすい環境のように映っている、ということだ。それだけに、徹底した安全対策が行われていなければ、お客さんを迎え入れることはできない。特に低貸しコーナーを支えている年配者は、感染すると重篤化から最悪死に至るリスクもある。この時期どうしてもパチンコを控える傾向にあることがデータでも表れている。

アフターコロナのホール営業で、一番懸念されることをホール企業に取材した結果が、以下の回答だ。

「まずは危険だと風評を受けたパチンコが安全な施設だというイメージを浸透させる。パチンコのみならず全体の消費が冷え込んでいくので、地域の人々と連携し共に経済を発展していくことを考えています」(岡山県ホール社長)

「お客様の『安心』をいかに取り戻すか、セグメントごとにメッセージを送りつづけることではないでしょうか」(千葉県ホール社長)

「安心してお客様に遊んでいただける環境の保持。従業員のその家族、地域社会への配慮。社会と共存を願う業界としての姿勢の明示。その為にも、第二波、第三波が起きた時に社会から求められることをしっかり守ることとその覚悟が必要です」(岐阜県ホール社長)

「安全、安心が一番だと思います。 社員さんの安全、安心がお客様の安全、安心に繋がると思います」(岡山県ホール社長)

「クラスターを発生させないための万全な感染防止策とその中で集客を図りホールの営業を成り立たせることの両立です」(埼玉県ホール社長)。

「これからのホール営業では、いままでよりも、顧客と従業員への安心、安全な環境作りが問われると思います。 そして、生活様式の変化とともに全ての業態での経営スタイルも大変革の時と認識しております」(石川県ホール専務)

大阪で休業要請に応じなかったホールの部長は、別の角度からこんな危惧を抱いている。

スタッフが嫌がらせなど受けないかと気が気でない。イギリスでは嫌がらせでつばを吐かれた駅員がコロナ感染で呆気なく亡くなったなどのニュースもありましたからね」

 

いずれにしても、感染症対策は現場のホールスタッフが手を緩めることなく、着実に実行するしかない。これからもクラスターを発生させないために。