次世代遊技機がカギを握る2021年の展望

 

コロナ騒動に明け暮れた2020年から丑年の2021年を迎えた。牛は昔から食料としてだけでなく、農作業や物を運ぶときの労働力として、人間の生活に欠かせない動物だった。勤勉によく働く姿が「誠実さ」を象徴し、身近にいる縁起の良い動物として十二支に加えられたようだ。

 

勤勉で誠実なのは日本人らしさでもあるように、2021年は何とか明るい1年になってもらいたい。今年6月末までには8000万人分のワクチンが供給される見通しだ。後は無事に東京オリンピックが開催されることを祈りたい。

 

では、2021年のパチンコ業界の展望について書いてみたい。

 

今年の秋には管理遊技とメダルレス遊技機がいよいよリリースされる予定になっている。本来の予定からは1年遅れとなっているが、先行しているメーカーは昨年から保通協に管理遊技機を持ち込んでいる。

 

管理遊技機、メダルレス遊技機を一括りにして次世代遊技機と呼ぶことにしよう。次世代遊技機は直接玉やメダルを遊技者が触ることがないので、コロナの感染対策には万全と言える。ま、これは想定外で棚ボタのようなメリットだが、ホールにとっては補給装置が不要になるので、機械代が少しは安くなるのではないか、と期待できる。

 

特にスロットの方はメダル投入口がないので、セレクターもなければ、ホッパーも不要になる。筐体の中はリールと基板だけなので価格破壊が期待できる。

 

次世代遊技機が業界の救世主になるには、既存の遊技機と出玉性能での差だ。CR機の時のように、現金機には認められず、CR機にのみ認められた確変のような性能がなければ、ホールはソッポを向いてしまう。このことはメーカーが一番よく分かっている。メーカーが封入式と呼んでいた頃から、長年かけて構想を練ってきた努力が無駄になってしまう。

 

法改正で出玉性能をアップさせるのは、ギャンブル依存症対策の面からも難しい。そうなれば、日工組や日電協内規で取り決めている自主規制の緩和しかない。

 

日工組であれば出玉の総量規制の緩和、日電協であれば、2400枚で強制終了するリミッターの解除を警察庁の保安課長に陳情することになる。これは法改正ではないので課長がGOサインを出せば可能になる範疇の規制緩和である。

 

映画業界は劇場版鬼滅の刃の大ヒットで、瀕死の状態だった映画館が息を吹き返した。パチンコ業界でも、業界が息を吹き返すには遊技機の大ヒットしかない。次世代遊技機に出玉性能で歴然とした差があるものが登場すれば、業界には明るい展望が拓ける。

 

 

そのためには、今年完遂しなければならない旧規則機の撤去は足並みを揃えて、粛々と進めることである。そうした業界努力の後に、規制緩和の要求は通るものだ。